こんにちは!サリ子です♪
この記事は映画【この世界は片隅に】のネタバレを含みます。
【この世界の片隅に】あらすじ
のんびりとした性格の【すず】は絵を描くことが大好き
子どものころに連れ去られた【ばけもん】にも、すずが得意な絵のおかげで逃げだすことができた
ある日18歳になったすずに縁談がもちあがる
相手は【北条周作】という青年だった
義姉の【径子】は厳しかったが、径子の娘【晴美】や義両親は広島から嫁いだすずをやさしくむかえてくれた
夫となった周作とは少しずつ心を通わせ惹かれていく
戦時下で配給が日に日に乏しくなるが、それでもすずは明るく生きていた
少しずつ、すずが住んでいる呉も頻繁に空襲が多くなってくる
そんなある日、姪の晴美と養父の円太郎の見舞いに行くが・・・
そして【昭和20年】の夏、広島に原爆が落とされた
これまでの広島を描いた戦争映画とは少し違った角度から描いているわ
あの頃の広島が蘇ったような気がするニャ🐾
原作はこうの史代
原作は広島出身のマンガ家【こうの史代】さんです。
この作品はマンガ部門で【第13回文化庁メディア芸術祭優秀賞】を受賞し、さらにアニメーション部門で【第21回文化庁メディア芸術祭大賞】も受賞しています。
こうの史代さんは、緻密で膨大なリサーチによって当時の広島の姿、そこで生きた人々の生活をよみがえらせました。
今作は、戦時下の広島で生きた人びとの日々の生活に焦点を当てています。
それによって、原爆投下にばかり目が行きがちな戦争の物語ではなく、
どのようにしてそこで人びとが生きていたのかを知ることができる作品です。
私は”ぼおるぺん古事記”で日本の歴史を勉強したわ
俳優のんさんが主人公すずの声を担当
主人公【すず】の声を担当したのは俳優【のん】さんです
のんさんがみせた今作の演技が本当にすばらしく、まさに生きたすずがそこにいました
主人公すずの心情をそのままストレートに表現されており、
アニメーション映画がまるで実写映画のような錯覚を起こすほどでした
声もすずにぴったり!演技も素晴らしかったわ!
戦争とともに生きた当時の日本の人々
【戦争】と聞くと、悲しくてつらくてやりきれない気持ちでいっぱいになりますよね。
しかし映画【この世界の片隅に】をみると、そのような非日常的な日々の中でも恋をしたり、笑ったり、泣いたり、戦時下で生きた人びとの日々の生活がそこにありました。
そしてこのような日常生活を一瞬で奪い去ってしまうものが戦争でした。
昨日まで生きていた人と今日はもう会えない。それもまた当時の人びとの日常でもありました。
この作品をみると、今の日常により感謝しなければいけないという気持ちがこみ上げてきます。
当時の方たちに感謝をしつつ、私たちも今を精一杯生きていこうと思える作品です。
戦争で犠牲になるのは、いつの時代も子どもたちよね。
大人こそ見るべき映画なのかもしれないんだニャ🐾
クラウドファンディングにより制作
映画【この世界の片隅に】はクラウドファンディングにより制作資金を調達しました。
目標金額のおよそ2000万円を大幅に超え、3374人の出資者により約3900万円が集まりました。
またこの出資者たちが自身のSNSなどを使った宣伝効果もあり、この映画のヒットにつながりました。
この映画のクラウドファンディングは2160円から出資でき、出資額が増えると映画のエンドロールに名前が入るなど貴重な体験ができます。
完成したエンドロールには約2000人の出資者が並びます。
挿入歌:コトリンゴの”悲しくてやりきれない”
コトリンゴさんが歌う【悲しくてやりきれない】は映画のオープニングに使われている曲です。
すずの心情をあらわしているような歌詞には、とても心をつきささります
実はこの曲は冒頭部分で少ししか流れません。
しかしそこに、この映画が伝えたいことが込められているような気がします。
さいごに:戦争について
ほんの数十年前に実際に人びとの住む町に空襲があり、原爆も落とされました。
それでも私たちがいま生きていられるのは、すずのような人たちが生き抜いてくれたからではないでしょうか?
さいごのシーンでは呉の人びとの家に明かりがともっていくのをみてどこかほっとしました。
エンディングロールではキャラクターたちのその後の日常が描かれています。
戦争が終わり元にもどっていくような明るい曲【たんぽぽ】でしめくくられます。
またここからすずの人生がはじまっていくのですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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